2014年6月9日月曜日

次回社会運動ユニオニズム研究会のご案内(終了)

7月13日から19日まで開催される世界社会学会議(主催:国際社会学会)にあわせて多数の労働運動・社会運動の研究者が来日されました。社会運動ユニオニズム研究会では、4名の方を招聘して、2回の研究会を開催しました。
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■第43回社会運動ユニオニズム研究会(終了)

日時:2014年7月19日(土)13:00~17:00


報告1:女性移住労働者とAsian Immigrant Women Advocates (AIWA)の活動

Asian Immigrant Women Advocates (AIWA)は、カリフォルニア州オークランドに拠点を置くワーカーズセンターで、低賃金で働くアジア出身女性移住労働者のコミュニティレベルの組織化に力をいれている。この報告は、AIWAの諸活動、とくに英語力が十分ではないため職場や地域で不利な立場に置かれている女性移住労働者のエンパワーメントを通じて草の根レベルから社会変革をめざすプログラムについて検討する。

Jennifer Jihye Chunさん
トロント大学社会学部准教授。主にアメリカと韓国の移民労働者と女性労働者の組織化、社会・労働運動の研究している。アメリカと韓国の移民・女性 労働者の労働運動を「シンボル的影響力」という概念で比較したOrganizing at theMargins: The Symbolic Politics of Labor in South Korea and the United States (2009年、コーネル大学出版)は代表的な研究。

配付資料(英語;日本語版と一部対応していません。当日使用)
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/Jennifer20140719eng.pdf
配付資料(日本語)
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/Jennifer20140719jp.pdf


報告2: 中国の草の根の労働組織 - 珠江デルタと長江デルタ地域の比較

上海を中心とする長江デルタ地域と広州を中心とする珠江デルタ地域はともに中国経済の躍進を担う中心であるが、その労働運動の様相は異なっている。珠江デルタ地域では山猫ストライキなど活発な労働運動が展開されているが、長江デルタではそれほどでもない。両地域での労働NGO組織の活動の違いを通じて、その原因を探る。


報告者: Chun-Yi Leeさん
英国ノッティンガム大学現代中国学学院講師。台湾出身。台湾企業と中国政府との関係を分析した論文で英国ノッティンガム大学から博士号授与。現在の研究テーマは「グローバル経済化の中国労働」であり、インタビューや参与観察を通じて中国の政府と外資企業と労働者の関係を分析している。

配付資料(英語)
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/Chun-YiLee20140719eng.pdf
配付資料(日本語)
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/Chun-YiLee20140719jp.pdf

通訳:和田 智子さん(レイバーネット日本国際部)
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2014年6月8日日曜日

■第44回社会運動ユニオニズム研究会(終了)

日時:2014年7月20日(日)13:00~17:00


テーマ:オキュパイ(ウォール街占拠)運動とその労働運動・社会運動へのインパクト

報告1:オキュパイ(占拠):99%を形にする

    Occupy: Realizing the 99% 


Penny Lewisさん(ニューヨーク市立大学ジョゼフ・S.マフィー労働者教育・労働研究機構准教授)

配布資料(英語)
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/penny20140720.pdf

Lewisさんの報告の様子は以下のYouTubeでも視聴できます。


報告2:ニューヨーク労働運動とオキュパイ(占拠):発展へのチャンス

The New York labor movement and Occupy: Opportunities for growth


Stephanie Luceさん(ニューヨーク市立大学ジョゼフ・S.マフィー労働者教育・労働研究機構教授:生活賃金運動の研究者でもあり、2001年と2010年に来日)

配布資料(英語)
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/stephanie20140720.pdf

Luceさんの報告と質疑・議論の様子は以下のサイトで視聴いただけます



2011年9月17日に勃発するウォール街占拠(Occupy Wall Street)運動は、全米各地でのオキュパイ運動として連鎖的に拡大し、グローバルなつながりを持つ運動として拡がった。それは、瞬間的な運動ではなく、労働運動や社会運動へ様々な影響を与えた。この研究会では、活動家としてウォール街占拠運動に参加しつつ、Ruth Milkmanさん(ニューヨーク市立大学教授)と、ウォール街占拠運動参加者に対する調査を実施したお二人に、ウォール街占拠運動とは何であったのか、それが(特にニューヨークの)社会運動や労働運動にいかなるインパクトを与え、運動を発展させているのか、を報告いただき、日本の私たちが学ぶべきものを議論したい。

なお、報告者らの調査報告は以下を参照下さい。PDFをダウンロードできます。
Ruth Milkman, Stephanie Luce and Penny Lewis, “Changing the Subject: A Bottom-up Account of Occupy Wall Street in New York City”.
http://sps.cuny.edu/filestore/1/5/7/1_a05051d2117901d/1571_92f562221b8041e.pdf

通訳:ルイス・カーレットさん(全国一般東京ゼネラルユニオン)

※主催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    明治大学労働教育メディア研究センター、Labor Now



以 上