2016年9月19日月曜日

ドイツの非正規雇用とIG Metallの取り組み

67回社会運動ユニオニズム研究会
日 時: 20161029日(土)1330 1700
場 所:連合会館402会議室(御茶ノ水)
テーマ:ドイツの非正規雇用とIG Metallの取り組み
報 告:マーティン・クレーマーさんドイツ金属電機労組(IG Metall)専従エコノミスト]
通 訳:徳丸夏歌さん(京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター専任講師)
主 催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター     
          明治大学労働教育メディア研究センター、Labor Now 
参加申込み:資料準備の都合上、20161026日(水)までに下記アドレスまでご一報下さい。
b071429k(a)r.hit-u.ac.jp  (a)を半角の@に置き換えて送信下さい

ドイツ金属電機労組IG Metall(イーゲー・メタル)は世界最大規模の産別労組として、ドイツの労働協約システムにおいて大きな役割を担うと同時に、ここ10年ほど非正規労働者(特に派遣労働者)の待遇改善(「同一労働・同一賃金」運動など)に力を入れてきました。待遇改善運動では、正規労働者と非正規労働者の対立を先鋭化させない工夫がみられます。この運動を通じて、非正規労働者を組織化することによって、2010年まで22年間続いた組合員数の減少を食い止めています。

また、IG Metallに限らずドイツ全体でみると、これまで「協約自治」、つまり政府の非介入が徹底されてきましたが、経済格差やワーキング・プアの増加に伴い2015年より全国一律の法定最低賃金(8.50ユーロ)が導入されるという大きな転換がみられました。

今回の研究会ではIG Metall専従エコノミストのマーティン・クレーマー(Martin Kraemerさんに非正規雇用問題とIG Metall取り組みについて報告をいただき、日本にどのような示唆があるかを議論します。ぜひご参加ください。

マーティン・クレーマーさんは大手カメラ企業の販売員として組合運動に関わった後、ブリュッセルでの欧州政治調査業務に従事し、2007年よりドイツ金属労働組合IG Metallの専従エコノミストとして労働運動に関わってきました。近年は主に、ギリシャの政治経済状況調査や団体交渉における戦略策定の業務に携わっています。日本の労働関係者の方々と交流したいという強い意欲を持っておられます。